オーストラリア・ビクトリア州で提供されているカリキュラム、VCEとはな〜んだ?
オーストラリア・ビクトリア州で提供されているカリキュラム、VCEとはな〜んだ?
私は中学1年生からマレーシアにあるPeninsula International School Australiaに通っている現在Year11の高校生なのですが、そこで学習しているオーストラリア、ビクトリア州のカリキュラム「VCE」について結構ややこしく、自分の中でも情報を整理したかったので、書いておきます。
VCEとは
まず、前提として、VCEというのは、オーストラリアのメルボルンのあることで有名なビクトリア州が提供している教育修了書(certificate)です。
オーストラリアの高等教育はYear12まであり、VCEは、最後の2年間をかけて修了するため、Year10が終わった後から始まります。ここで気づいた方もいるかもしれませんが、そう、VCEは他のカリキュラムと比べて長いのです。
科目はYear11の頃に自分で6教科を選択し、Year12の頃、科目を1つDrop(辞める)ことができます。そして、その5強化を修了し、最終試験を受けると、ATARスコアというオーストラリアの共通のスコアがもらえる仕組みです。そして、そのスコアを利用してオーストラリアの大学に入学できます。
ATARについて
ATARについて、結構良いことを書かれている方がいたのでリンク貼っときます
VCEのメリット・デメリット
VCEのメリットとして、一番大きいのが、選択科目であることです。 日本では嫌でもやらなきゃいけない科目がありますが、VCEでは自分の中で点を取るのが得意な科目を選べば、点数を上げられるのです。(一部必修科目はありますが) また、これによって算出されるATARスコアは、オーストラリアの同じ学年の生徒をランキングしたスコアです。例えば、スコアが80だったら、上位20%、90だったら、上位15%ということになります。そのため、比較的公平に学力を図ってくれます。
デメリットとしては、難易度が高いことです。配分はfinal exam(最後にやる試験)が50%、通常の課題が50%なのですが、そのせいで長い時間+テストへの対策をかけて終了するため、長期戦となりめちゃだるいです。 また、最終試験は一発試験となり、再受験は不可能ですので、そのスコアはずっと付き纏います。 また、知名度がIGCSEやIBと比べるとだいぶ低く、当然ですがオーストラリア以外の国でATARスコアは使えないところも多いです。日本に帰国する場合だとTOEFLなどを追加で受ける必要があります。
また、デメリットなのかメリットなのかはわかりませんが、Year12まであるので、カレッジ(foundationやdiploma、pre-uと呼ばれるところ)には行かなくて済みます。(後述しますが私にとっては大きなデメリットでした)
マレーシアでVCEはとるな!!ゴミ!!
…と、デメリットとメリットを聞いた感じ悪くなさそうで、VCE自体はむしろ日本より良いかもしれないと思ったのですが、あまりにも不幸なことに私の条件では全てが悪い方向に働きました。
まず。冒頭で説明した通り、私はマレーシアにあるPeninsula International School Australiaという学校でVCEを取っているのですが、この学校ではまず、教師が他の学校に引き抜かれて不足しており、VCEについて熟知している先生が非常に少ないです。(これ、他の学校もこんな感じなのでしょうか?)そのため、教科書などもとてもVCEに準拠しているとは思えず、テストだけVCEのものが出てくるので、結局科目によっては自習に頼る部分が多いです。(もちろんいい先生もいますが)
また、そのせいで選択科目の選べる科目がすごく少なくなってしまっています。去年まではArtやData Analytics(コンピューティングに相当)があったのですが、これも今年になってなくなってしまいました。そのため、選択肢が減り、残ったScience系(Biology, Chemistry, Physics)などを取るのが実質必須となってしまい、理系強制という感じになってしまっています。まあ数学と理科大好き!みたいな人なら良いと思いますが私はあんまり好きではないので…(頑張ります)
そして、極め付けは転校についてです。基本的に他の学校(IGCSEを提供している学校)などではYear10またはYear11終了後に、カレッジという大学の手前の教育機関に通うのが通例となっていて、VCEもyear10の時点でIGCSEと同等の内容が終わっているため、2020年まではYear10終了後、カレッジに行くか、そのままVCEをとるという選択肢がありました。オーストラリアに行くならVCEで良いのですが、他の国に行くのであればより一般的なAレベルやCIMPとかの方でも良いわけです。しかし、、2021年からは、例によってマレーシア政府が方針を変え、VCE含めたオーストラリアのカリキュラムをとっている生徒は、Year12まで終了後、直接Universityに行くというルールになりました。詳しくはリンク先(MQA)に添付されてるPDFを参照してください。
…まあそんな感じなので、特にオーストラリアに固執しておらず、どこの国に行くか決まっていない方は絶対IGCSEとかの方が選択肢が広がると思います。私はVCEを取って後悔しています。その当時特に調べずに来たので。今になって気づいたけど手遅れという感じです。ていうかVCEについてどこ調べても何も書いてなかった時点で怪しむべきだったんだよな。
この記事読んだ方で何かVCEについて知っていることありましたらぜひ教えてください。またこの記事内で間違った記述があったらTwitter(X)等で教えていただけると助かります〜
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