ブロックチェーンを使わないビットコイン取引をする方法(オフチェーン)
ブロックチェーンを使わないビットコイン取引をする方法(オフチェーン)
この記事はだいぶ前に書いた記事を再アップロードしたものです。
仮想通貨と聞くと、ブロックチェーンを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。最近ブロックチェーンを使わない取引について調べたので、まとめてみました。
ブロックチェーンとは
ブロックチェーンは、現実世界で簡単に説明すると…
こんな感じ。
まずAさんがBさんと取引をします。
その取引は正しく行われたため、記録をつけないといけません。
付けた記録は非常に大切で、盗まれたら大惨事。そこで、世界中にあるたくさんの金庫を使って、そのうちのどれか複数に、取引記録を入れておくことにします。
金庫は強化ガラスでできているので、みんなが見ることができます。
これによって、取引記録の改ざんは難しくなりました。めでたしめでたし。
…というふうに、こうやってブロックチェーンを使うことを、オンチェーンと言います。
え?オンがあるならオフもある?
大丈夫。 ちゃんとあるよ。
オフチェーンとは何か
さて、ここからが本題です。オフチェーンとは何か。
オフチェーンは、さっき説明したブロックチェーンを使わない取引のやり方です。
記録は内部のデータベースに保存されます。つまり、これだけではセキュリティの点では圧倒的に劣ります。しかし、いちいちブロックチェーンに保存しない分、取引のスピードはかなり早くなります。10~20分くらいかかっていたのが、数秒で終わったりします。
それでもやっぱり何もしないと危険なので、暗号化技術を取り入れます。ペイメントチャネルというものを作り、その部屋にはAさんBさんCさんがいます。全員が鍵を持っており、3人いないと取引は成立しません。このペイメントチャネルを始めた時、Aさんが10000円、Bさんが10000円持っていて、取引が成立すると、内部の分配比率が変わります。Aさん0円、Bさん20000円というふうに。最後にこの分配比率をブロックチェーンにアップロードすることで、手数料はほんのわずかで済むし、早く送金できます。
オフチェーンの応用例その1
取引所などでは、一秒間に無数の取引を行います。仮想通貨の価値はすぐに変動するため、できるだけ早く取引を行うことが無難です。また、ブロックチェーンにアップロードしたデータは削除が困難なため、個人情報を間違ってアップロードしたら、取り返しがつきません。そのため、仮想通貨の取引所では、最終的な結果だけをブロックチェーンにアップロードすることにしたようです。
オフチェーンの応用例その2
最近私が使っているのが、ライトニングウォレットというものなのですが、これもまたオフチェーンを使っています。名前にライトニングがついただけじゃん!と思うかもしれませんが、全くの別物と考えた方がいいと思います。ウォレットはいちいち取引を記録するのに対し、これは最終結果しか記録しません。少額を送信するのであればこっちの方が好都合です。
オフチェーン取引のいいところは、手数料が少ないことと、素早く送信できることです。
オンチェーンは誰かがマイニングをして作ったブロックチェーンに保存するので、マイニングした人にお金を払わなきゃいけません。なので、手数料がかかるのです。
しかし、ただオフチェーンなだけだと、改ざんされる危険性があるので、暗号化技術を使ってセキュリティを保っています。
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