ハードウェアとしての紙
一周まわって紙のすごさを知ったのでメモを電磁的に記録しておく。
最近、自分の思考とか自分が考えたことをどうやって記録していこうかっていうのをすごい悩んでいるんだよね。
始まりは小学生の頃、OneNoteっていうMicrosoftのノートテイキングツールみたいなのを使っていたんだけど、あれは結構、当時すごいなっていう風に思ったツールのうちの1つだね。たくさんの情報を整理することができて外の世界(インターネット)のリンク(URL)を貼ることができるから。
で、その後Notionとか使い始めたり、Obsidianっていうツールとかを使ったりしてきている。これらのアプリは基本的にMarkdownって言って、コンピューター上で扱いやすい記法を用いてデータとかを書いたりしたり、あとはノート同士とかをリンクをしたりして、データをたくさん持ってきたりしやすくするためのツール。
で、この辺のアプリって結構最近は体験が非常に良くなってきていて、データを高速に表示できるようにローカルに保存してくれたり、あるいはクラウドに保存して外部のサービスと連携してくれたりすることができる。
なので自分はそれでもいいかなって当初は思っていて、かなり最近まで使っていた。
ただ、最近あんまりObsidianを開いていなかったりして、作業をする時とか仕事とかの時はかなり開くんだけど、自分の思いついたことをまとめるツールとしてはあんまり適さないんじゃないかって思うようになった。
大学とかの授業の時はObsidianってかなり使っていて、それは記録してデータを構造化する必要に迫られているので、必然と開く、そしてそこの中に書いてある内容を目にすることがかなり多かったからだと思う
でも、今みたいに大学が夏休みになっている時とかだと、アプリをあまり開かなくて、その思い出すプロセスっていうのがとても難しくなってしまう。
なので、思い出させてくれるためのシステムを作ればよいのではないかというふうに考えたりして、自分でいろいろ試行錯誤してみたりしてみたのだけど、結局システムとしてスマートフォンの上で動いたり、パソコンの上で動いたりすることになってしまう。これでは、結局それらのデバイスを使っていないときは、あまり有効にならない。
となると、専用のハードウェアとかを持っているといいのかなと思い、iPadを考案した。iPadにはApple Pencilというペンがついているので、ここでノートのように手書きでササッと覚えたいこととかを書いて、それを後で見ることができる。
しかし、このデバイス(自分は最近まで使っていたが)結局電源ボタンを押さないと開いて内容を見ることができないという問題がある。それは当たり前かもしれないのだけれど、自分にとっては、そのステップのせいで、ノートを取りたいときは開くけど、なんでもないときにそれを見て何か思い出すっていうことが難しくなってしまっている。
なので、何か良いハードウェアがないかなというふうにずっと思っていたというのが今日この頃。
文房具屋
そして昨日、何も深く考えずに文房具屋に行った。そうすると、ノートというものが売っているわけだ。
いやいや、ノートって当たり前のようにみんな使うじゃないか、と言うのだけれど、自分は最近コンピューターばかり使っていたので、ノートを久々に見た。ああ、こんなデバイスがあるのか、という風に思ってしまった。
自分は以前から、1年に1回くらい紙に戻るというムーブを起こすことがある。今回もまたそうなった。
なので、紙がいいというムーブになっている今の自分をここに書き留めて、デジタルに戻った時に紙の良さを思い出せるようにここにブログとして残しておく。
紙のハードウェアとしての良さ
紙の素晴らしいことは、書いたことが消えないということだ。これは他のデバイスにはない非常に大きな点で、他のディスプレイを備えたデバイスは基本的に他の内容を表示するとその内容は消えてしまう。そして、その見たかった内容を呼び出すために操作を行う必要があり、そしてその操作は比較的複雑になっていることが多い。
しかし、紙であれば、ノートのような方法で複数枚束ねている状態で入手することができる。これを用いると、手でめくるという動作をする、あるいは指で押さえながらパラパラパラと高速にめくるという、このシンプルな動作だけで内容を呼び出すことができる。
そして、驚くべきことに、表示までのレイテンシは存在していない。
さらに、デバイスの薄さは非常に薄く、1mmもない。かつ、非常に安価なわけだ。そのようなデバイスがこの世の中に存在しているということに改めて驚いた。いや、これはちょっと大げさに言いすぎかもしれないが。
パラパラと紙をめくって思い出したいことを確認する。遅延は全くない。
当たり前。表示されっぱなしなんだから。驚くのもおかしなことなのかもしれないけど、最近コンピューターしか使っていなかったせいでこうなっちゃっているんだよね。
ただし
ただし、ノートも別に全てが完璧なデバイスというわけではない。紙を使い始めて1日、自分はある問題に直面した(早すぎ)常に表示できて、電力という概念がなく、どこでも使うことができるという体験。これは非常に素晴らしいのだが、やっぱり限界があった。
データの肥大化
困ったことに、紙の枚数が増えすぎるとそれを呼び出すことができない。なぜなら、その紙に何が書いてあるかの情報インデックスは人間の頭の中にあるからだ。そして、人間の頭は物事を一言一句完璧に覚えることが非常に難しいので、どのページに何があるかを思い出すことがとても難しい。
そして、ノートをこのようにパッと呼び出すための方法、例えばZettelkastenが世の中には存在しているのだが、自分の場合、それらを実践することをそもそも忘れてしまったりして、結果的に全然思い出すことができない状態になってくる。
ああ、もっとデータを高速に、そして一瞬で見つけることができればいいのにな、と思ってしまった。
異なるメディアの統合
また、インターネットを自分は見ていた時に面白い記事などを見つけたんだけど、それをノートに書き記すことがとても難しかった。これは自分がインターネットをよく使っていたり、コンピューターの上で作業するから起きる問題ではあるのだけれど、コンピューター上で処理ができるメディアを紙で表示するためにフォーマットの変換などを行う必要がある。
画像を印刷して貼り付けたりすることであったり
自分でそれを見て文字として書き起こして残しておいたり
あるいはそのメディアを再び持ってくるためのクエリ、要するにGoogleの検索のクエリ文などをノートに書き記したりしなきゃいけなかった
動画のようなメディアを紙の上に乗せることは不可能だ。パラパラ漫画でもやれば別だけどさ。
データの容量
また、紙は有限となっていて拡張することが難しい。もちろんコンピューターの記憶域も有限であるが、基本的に現代のデバイスには非常に多くのストレージが入っており、紙より多くのデータを記憶することが可能だ。
さっきノートが1枚あたりの薄さで言うと非常に薄いとさっき言ったのだが、保存できるデータの総容量としてはコンピューターに負けている。
...てことは?
あれ、結局これって全てコンピューターの上にノートを作れば解決するのでは?
融合
そう考えると、現在世の中にあるノート、記憶を書き留める場所って完璧なものが実はあんまりないのではないだろうか。紙のノートを買ったらコンピューターがいいなと思ったし、コンピューターを使っていると紙の方がいいのではないかと思ってしまった。
そう考えると、やっぱり自分の思考とか考えたことを書き留めるツールとしての新たなハードウェア、あるいはソフトウェアがなくてはならないのではないかと感じた。
現実の世界の素材に対して書き込むことができるこの体験と、コンピューターの高速なクエリや大量データの保存、異なるメディアとの接続というこれらのメリットを融合させたものが自分は欲しいと思っている。
これに近いものとしては、電子ペーパーを使ったディスプレイがあったりする。
しかし、これは値段が非常に高額で、かつ電子ペーパーの技術的限界により、紙の体験を大きく損ねていると感じている。リフレッシュレートもよくなったとはいえ、個人的に優れていると思った紙の体験(すぐに表示できる)と、コンピューターの正確なクエリを完璧には統合できていない。
ちなみに自分は電子ペーパーを使って名刺を作ったことがあるが、技術としてはなかなか良くできている一方で、まだ紙には勝てないのではないかと思っている。高い電子ペーパーを買えばいいのかもしれないけど、コスパ悪いんだよね。
また、紙に読み取りのためのコードをつけて、書いた内容をコンピューター側に取り込むシステムを世の中には存在している。ただ、取り込んだあとそれを文字データとして変換するプロセスなどがあったりするわけなので、これもまた難しい。
新しいハードウェアを作るべきなのか、既存のハードウェア同士を繋げる仕組みを構築するのか、どうするのが良いのか自分にはまだ答えが見つかっていないが、面白いテーマだと思うのでこれからも考えていこうと思っている
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